伝統と歴史

中村家の先祖は、越中砺波郡若林村(現砺波市)の出身と言われています。
文政年間(1818~1829)に金沢に居住し、嘉永年間には金沢市で紙商兼酒屋を営んでおりました。
現代表中村太郎の高祖父にあたる初代中村栄助が、金沢の豪商で米穀業兼酒造業を営んでいた高桑家から妻を娶り、酒造株を譲り受け明治3年に酒造業に転じます。
その後先々代である中村栄俊は、金沢市議会議員、金沢商工会議所会頭等を歴任し、金沢の政治・経済の発展に寄与して参りました。
また栄俊は茶道と美術をこよなく愛し、昭和41年5月に美術館を設立、昭和50年には金沢市に寄付移管し、今日の「中村記念美術館」(金沢市本多町)として多数の美術愛好者に親しまれ、金沢の隠れた観光スポットとなっております。
このように中村家と中村酒造は幕末から近代、現代にかけて金沢の歴史に深く携わって参りました。
沿革
- 文政年間
- 初代中村屋仙助 金沢にて創業
- 明治3年
- 金沢市元車町82(現本社所在地)にて酒造業開業
- 昭和25年
- 中村酒造店を法人に改組し中村酒造株式会社設立
- 昭和27年
- 全国2番目の鉄筋コンクリート造り酒蔵(栄蔵)竣工
- 昭和44年
- 現事業本部所在地に野々市工場竣工
- 昭和62年
- 野々市工場敷地内に貯酒棟 資材倉庫棟 事務所棟新築
- 平成10年
- 現社長就任
- 平成15年
- 有機純米吟醸酒を発売
- 平成27年
- 野々市事業本部の事務所・工場改装に着手